1968年に発売されたローライ35を、使いやすく設計しなおして発売したのがこのローライXF35です。
当時世界最小のフルサイズカメラとして評判になったローライ35は、ホットシューやフィルム巻き戻しレバーがカメラ底部にあったり、左手でフィルムを巻き上げるなど、多少使いにくい点もありました。
このローライXF35ではその点が改善され、ローライ35にくらべるとユニークさを省いたごく普通のカメラという作りになっています。
このカメラの特徴としては、明るいf2.3レンズがついていることがあげられるでしょう。
ゾナーのf2.3レンズと1/30〜1/60秒のプログラムシャッターの組み合わせを距離計ファインダーと連動させ、またその情報をファインダーの中で見ることができるという点もこのカメラの要点と言えます。
二重像距離計で焦点を合わせ、ファインダーの中に表示される定点合致の露出計によって、プログラムシャッターによる絞りとシャッタースピードの組み合わせを見ることで常に正しい露出で撮影することができ、初心者にとっては目測で距離を合わせ任意で絞りやシャッタースピードを決めるローライ35よりは、使いやすいカメラと言えるかもしれません。
- 発売:1975年
- 型式:35mm距離計連動式カメラ
- レンズ:RolleiSonner40mm/f2.3
- ファインダー:ブライトフレーム距離計ファインダー
- 露出計:Cdsメーター
- 焦点:二重像合致式
- フィルム感度対応範囲:ASA 25〜400
- シャッター:プログラム式シャッター、B、1/30〜1/650秒
- セルフタイマー:レバー式
- シンクロ接点:X接点
- 使用電池:H-D
- サイズ:71×112×32mm
- 重量:約355g