「向こう10年間は不変」と謳ったF-1の誕生からまさに10年後、このF-1後継機種が登場しました。ニューF-1では10年という歳月で培われた電子技術、物理工学技術が導入され、多機能かつ自動化された新時代のフラッグシップ機になりまし。ボディーは電子制御化され、その結果高度なシステムAEを実現。それでいながら操作面ではF-1を踏襲しており、F-1ユーザーに新機能を使いこなすための負担を与えなかったのも評価される点です。 発売:1981(昭和56)年9月 形式:35mmフォーカルプレーンシャッター式一眼レフカメラ 画面サイズ:24mm×36mm レンズ:FD50mmF1.2 制御マウント:外3爪バヨネット式 ファインダー:ペンタ着脱可能アイレベル式 (アイレベルファインダーFN=倍率0.8倍、視野率97%、スクリーン中央にニュースプリットプリズム式 距離計、その周辺にマイクロプリズム式距離計を備えたレーザーマット式)3種類の測光感度特性を基本に 13タイプ32種の交換スクリーン完備、視野内に測光範囲、露出計指針および追針、設定シャッタースピー ド値、絞り値、絞り込み測光用定点、各種の警告表示 測光・露出制御:SPC素子使用、TTL開放追針合致式マニュアル測光を基本に、交換ファインダーのAE ファインダーFNとAEモータードライブFNの使用でシャッタースピード優先AEに機能化するなどのシステ ム化が図られている。測光感度分布特性は交換スクリーンのタイプにより中央部スポット測光(約3% 部)、中央部分測光(約12%部)、中央重点平均測光の選択が可能、露出補正機構=+-2EV、測光連動 範囲はEV-1〜18、(ISO100:F1.4)、フィルム感度使用域はISO6〜6400、バッテリーチェック機構付き シャッター:4軸式金属幕横走行フォーカルプレーン、1/2000〜8秒・B・X(1/2000〜1/125秒・B・ X=1/90秒は機械制御式、1/90〜8秒を電子制御式としたハイブリット式、時限調節式セルフタイマー内蔵(電子音作動報知)、シャッターレリーズは電磁式および機械式、多重露光可能 シンクロ接点:X接点抜け止め式ドイツ型ソケットおよびホットシュー式 フィルム装填・給送:ロック機構付き裏蓋開閉スプール差し込み式、上部レバー139度回転、予備角30度 (小刻み巻き上げ可能) フィルムカウンター:裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式 フィルム巻き戻し:折り畳み回転クランク式 電源:6Vの2CR-1/3Nリチウム電池1個、もしくは4LR44アルカリマンガン電池1個 サイズ:(ボディのみ)146.7×96.6×48.3mm 重量:(ボディのみ)約795g