今回は、ニ眼レフカメラの大御所ローライから発売されたローライコードVbです。 1962年に発売されたローライコードVbは戦後の二眼レフの中でも高い人気を誇るカメラですが、もともとローライコードと言えば、ローライの最初の高級ニ眼レフであるローライフレックス(1928年発売)の廉価版として1933年に誕生したのが最初です。(なんとローライフレックスの半分の価格で購入できました。)ローライフレックスの各部の構造を簡略化してコストダウンをはかってできた『ローライコード』ですが、I型II型と改良が加えられ、今回紹介するVb型ではコード最終型ということもあってかローライフレックスと比べてもひけをとらないレベルにまで達しています。 ローライというメーカーは付加価値をつけるのを大変好んだようで、様々なアクセサリーを出していますが、廉価版ということでさほどバリエーションもなかったコードもVa型になると6×6判のほかに4×4判、4×5.5判等の異なる画面サイズでの撮影を可能にするアダプターが取り付けられるようになり(フレックスにもない機能です)、このVb型ではローライコードシリーズでは初めてピントフード交換式になるなど撮影の幅もかなり広いカメラとなりました。I型に比べると当然価格も人気もあがりました。 ではみていきましょう。 *ローライのアクセサリー参照* 1962年発売6×6判ニ眼レフカメラレンズ:ビュ-・レンズ/ハイドスマット75/F3.2、撮影レンズ/クセナー75/F3.5シャッター:シンクロコンパー、B1〜1/500秒シンクロ接点:MX