1954年に「カロフレックスオートマット」からカメラづくりをスタートしたコーワは、1956年、最初の35mmカメラ「カロワイド」を発売しました。その後「カロワイドF」「カロ35E」と相次いで35mmカメラを発表し、1959年、カロワイドのボディに50mmF2のレンズをつけて発売されたのがこの「カロ35F2」です。 ファインダー内にパララックス補正マーク付きのブライトフレームが入った距離計連動機で、巻き戻しが「カロワイドF」と同じくクランクで行うようになっており、カロワイドFから露出計を取り除いて巻き上げレバーを上部に持ってきたような構造です。 また、このカメラは当時流行していたライトバリュー方式を取り入れています。セイコーシャMXLのシャッターにライトバリュー目盛りを取付け、セットした露光量を変えないで、絞りとシャッタースピードを連動させて変化させるようになっているものです。それに伴い、カメラの背面にはライトバリューダイヤルも見られます。 それでは、使い方を見ていきましょう。 発売:1959年 型式:35mmレンズシャッターカメラ ボディ構造:軽合金ダイカスト レンズ:プロミナー50mmF2 シャッター:セイコーシャMXL、B・1〜1/500秒 ファインダー:倍率0.6倍、パララックス補正マーク付きブライトフレーム入り 焦点調節:連動距離計式直進ヘリコイド 巻き上げ:レバー巻き上げ、セルフコッキング 大きさ:138×82×74mm 重量:670g その他:背面にLV用露出表示板付き