MAMIYAIII型の方針は、II 型のスタイルをそのままに機能を増やし、より低価格にするこでした。 レンズはII型と同じセコール50mm/f2.8ですが、シャッターは当時国内初のLV(ライトバリュー) 目盛り付きのセイコーシャMXLを採用しました。このシャッタースピードはまだ2倍シリーズでは ありませんでしたが、目盛り角度を不等間隔にしてLVシャッターにしたものなので、スピードを変えても 露出は変わらず、格段に使いやすくなりました。その他、ファインダーはアルバダ式のブライトフレーム付き、 巻き上げは1操作レバー式に改められ、II型2.8付きの翌年1957年4月に発売されました。 III型は市場でも好評であったため、MAMIYA35型の基本型となり、 マミヤワイドやIII型の姉妹機であるS、S2に引き継がれていきました。
MAMIYA35III型(F2.8付き) ●発売年月:1957(昭和32)年4月 ●型式:35mmレンズシャッターカメラ ●使用フィルム:35mm ●画面サイズ:24×36mm ●標準レンズ:セコール50mm/f2.8ランタン系新種ガラス使用 ●シャッター:セイコーシャ・MXL(00番、ライトバリュー目盛り付き) ●シャッタースピード:B・1〜1/500秒、ボディーレリーズ ●シンクロ:ビルトイン式M・F・X接点切り替え(フルシンクロ) ●ファインダー:一眼距離計連動逆ガリレイ式ファインダー、倍率0.62 ●焦点調節方法:ニ重像合致式距離計、直進ヘリコイド ●巻き上げ:1操作レバー式(操作角180度)自動巻止め、フィルム枚数自動復元式、 シャッターはセルフコッキング、ニ重撮影防止 ●大きさ:77×130×69mm ●重量:702g
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