バリアを閉じていると凹凸がほとんどなく、携帯しやすいこのカメラは、「バリア」によってさまざまな機能が満たされています。
絞りセットレバー以外はバリアで隠れてしまうため、バリアを閉じることでシャッターボタンはロックされ、フィルムの巻き戻し・取り替え作業のみ可能です。
また、バリアを開けると巻き戻しクランクは隠れてしまうため、誤ってカメラの後ろ蓋を開けてしまう心配もありません。
シャッターはカメラブレを防ぐため、触れるように軽く押すだけで切ることができるようになっています。
連動露出計付きレンジファインダー絞り優先AEカメラという点から見ても、一般の35mmカメラに劣ることのない撮影が可能であることをうかがわせます。
グッドデザイン賞に加えて低価格であることがさらに注目を浴びました。
後に発売されたXA2・XA3は、普及型カメラとしてピントを3点ゾーンフォーカスにし、プログラムAE機構を搭載しています。
これらはXAよりも初心者向きというコンセプトで発売され、以降平行して親しまれるということとなりました。
- 発売:1979年5月
- 型式:35mmレンズシャッターカメラ
- 画面サイズ:24mm×36mm
- レンズ:ズイコー35/F2.8
- ファインダー:ブライトフレームファインダー
- 露出調節:プログラム式の電子シャッターによる自動露出調節
- 自動露出調節範囲:10秒〜1/500秒
- フィルム感度連動範囲:ISO 25〜800
- 露出補正方式:レバー切換(セルフレバーと兼用)+1.5EV
- 露出記憶装置:なし
- シャッター:プログラム式ビトウィンレンズシャッター
- シャッター速度:10〜1/500秒
- セルフタイマー:電子セルフタイマー12秒
- フィルム巻上げ:リヤーワインディング式、巻上げ角360度
- フィルムカウンター:順算式 自動復元
- フィルム巻き戻し:クランク式 巻き戻しボタンセット式
- 電源:1.5V LR44形アルカリ電池、またはSR44銀電池×2個
- サイズ:102×64.5×40mm
- 重量:約225g