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昭和41年(1966)のローライ35は大ヒットとなりましたが、世の常として競合他社からより廉価な機種が登場して来ました。 半額近い機種もあるとなっては高級機と普及機の違いはあるものの、ローライも黙っているわけにはいきません。 その様な状況下の昭和44年(1969)、前作のローライ35から各部をスペックダウンしたローライB35が開発されました。 主な違いは ・露出計がCdSからセレン光式となった ・シャッタースピードの下限が1/2から1/30となった ・絞りダイヤルシャッターダイヤルの位置変更 ・レンズがテッサー(後期型はクセナー)からトリオターになった ことが挙げられます。 ただスペックダウンされたとはいえボディが金属からプラスチックになって370gから265gへと100gも軽量化されているので、そう悪いことだらけでもありません。 また露出計に電池が要らなくなったのもポケット機として魅力的です。 それではローライ B35の使い方を見ていきましょう。 発売:1969年(昭和44年) 型式:35mmレンズシャッター式カメラ 画面サイズ:24x36mm レンズ:カール・ツァイス トリオター40mm/f3.5(3群3枚) シャッター:ローライ プロンター(平面展開式特殊シャッター3枚羽) シャッタースピード:B・1/30〜1/500秒 ファインダー構成:逆ガリレイ式 ファインダー倍率:約0.7倍(無限遠にて上下93%、左右88%) 焦点調節:目測式 最短撮影距離:0.9m 露出制御:セレン光電池式露出計による指標式 フィルム感度使用域:ISO 25〜1600(EV8〜18) 露出計連動:不可 汎用シンクロ接点:なし アクセサリーシュー:あり フィルム巻き上げ:レバー式(小刻み巻き上げ不可) フィルム巻き戻し:Rボタン・クランク式 枚数計:自動復元 大きさ:97x32x58mm 重さ:265g