セミミノルタII型は1937(昭和12)年12月に初期型が発売され、以来1943年まで生産されました。 1943年には戦況の悪化に伴い、II・8型を最後に生産停止を余儀なくされました。 初期型から最終型のII・8型に到るまでにはいくらかの改良が加えられています。 II型の特徴としては次の通りです。 ○ボディレリ-ズ式 ○フィルム番号用赤窓に蓋を装着 ○シャッターの撮影回数表示装置の除去 これは使いやすさとコストダウンを考えての改良でした。 ここから更に初期型からII・8型にかけて改良が重ねられます。 改良された主な点としては次の通りです。 ○赤窓を2つから1つへ、カバーも埋め込み式へ改良 ○ボディー手提げの廃止 ○スプール受け金具を分厚くし、フィルム交換しやすく改良 ○ファインダー止め金とカメラ前蓋開放ボタンとを連動させ、 自動起立式のファインダー改良 ○裏蓋開閉機構に一般的な舌状板式を採用 ○人工皮革張り ○完全アルミ合金ダイカストボディー ○クロームメッキ仕上げ ○レンズ名コロナ-・アナスチグマット・ニッポンからコロナ-・ニッポンへ変更 ○たすきのモルタマークの廃止 II・8型はこれらの改良に加えてシャッターにセットレバーが付けられたものです。
ミノルタ セミミノルタII・8型 ●発売年:1942〜43年頃(昭和17〜18年) ●型式:4.5×6判スプリングカメラ ●使用フィルム:120、220フィルム ●レンズ:コロナ-ニッポン75mm/f3.5 ●シャッター:クラウンT・B・1/5〜1/200秒セットレバー付き ●ファインダー:逆ガリレイ、自動起立 ●焦点調節方法:前玉回転
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