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●フォクトレンダー・スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical IIIの写り


【写真3】 スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical IIIを装着したライカM(Typ240)。(画像をクリックすると大きくして見られます)

 ずいぶん長々と周辺画像の劣化の要因を書いてきましたが、だからどうなんだ!という声が聞こえてきそうです。実際の写り具合を紹介しましょう。
 まずはライカM(Typ240)【写真3】での撮影からです。













【作例3:サクラの花。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ライカM(Typ240)】 絞り優先AE(F8・1/1500秒)、ISO400、AWB。(画像をクリックすると画素等倍で見られます)

【作例3:サクラの花。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ライカM(Typ240)】
絞り優先AE(F8・1/1500秒)、ISO400、AWB。英国大使館正面玄関を撮影した帰りに、ちょうどサクラの開花時期とタイミングがあったので、縦位置で撮影してみました。サクラの木と撮影位置は目視的にはかなり近い感じでしたが、15mm(画角110°)は、意外と距離があるように感じます。もっともっと前に踏み出しての撮影がいいようです。ピントは、ライブビューで手前のサクラの花に合わせました。


















【作例4:ウメの花。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ライカM(Typ240)】絞り優先AE(F5.6・1/360秒)、ISO400、AWB。(画像をクリックすると画素等倍で見られます)

【作例4:ウメの花。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ライカM(Typ240)】
絞り優先AE(F5.6・1/360秒)、ISO400、AWB。連動距離計で右側のピンクのウメの花びらにピントを合わせました。レンズ鏡胴の深度目盛りで見ると、絞りF5.6では1.3m位から∞まで被写界深度内に入りますが、手前と奥はボケてる感じがするので、このようなシーンではF11ぐらいまで絞り込んだ方がいいのかも知れません。発色は、作例3のサクラもそうでしたが、ライカらしくしっとりと落ち着いています。







【作例5:野天傘。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ライカM(Typ240)】絞り優先AE(F5.6・1/1500秒)、−0.7EV、ISO1600、AWB。(画像をクリックすると画素等倍で見られます)

【作例5:野天傘。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ライカM(Typ240)】
絞り優先AE(F5.6・1/1500秒)、−0.7EV、ISO1600、AWB。傘の内側の骨の部分にライブビューでピントを合わせました。前作例までは、III型とライカの発色はおとなしいという感じでしたが、同じ発色モードでこのように鮮やかな赤の発色が得られました。画面右上の枝にパープルフリンジの発生が見られます。その原因は、撮像素子、撮影光学系、設定絞り値、被写体のコントラストが高いときなどの要素が組み合わさって発生するので、なるべく晴天の青空を背景にして、絞り込んで撮影すれば、かなりフリンジの発生は軽減されるはずです。ただし、これはあくまでも特別に大きく伸ばした時に目につく問題なのです。





【作例6:木の壁。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ライカM(Typ240)】絞り優先AE(F5.6・1/750秒)、ISO400、AWB。(画像をクリックすると画素等倍で見られます)

【作例6:木の壁。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ライカM(Typ240)】
絞り優先AE(F5.6・1/750秒)、ISO400、AWB。レンズの歪曲を見るために撮影。本来なら三脚を立てて、もう少し下から狙い、水平・垂直をしっかりとだして撮影するべきなのでしょうが、手を抜いた結果が素直に画面に表れていました。ライブビューでのピント合わせ。ディストーションはまったく感じさせません。










【作例7:川越蔵造りの商店街。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ライカM(Typ240)】 絞り優先AE(F8・1/125秒)、ISO200、AWB。(画像をクリックすると画素等倍で見られます)

【作例7:川越蔵造りの商店街。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ライカM(Typ240)】
絞り優先AE(F8・1/125秒)、ISO200、AWB。直線性のよい写りを示してくれました。超広角レンズにありがちなディストーションがきわめて少ないことはおわかりいただけると思います。もし歪曲しているとしたら、雨どいやひさしや屋根が歪んでいることになるのです。










【作例8:川越「時の鐘」。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ライカM(Typ240)】 絞り優先AE(F8・1/250秒)、ISO200、AWB。(画像をクリックすると画素等倍で見られます)

【作例8:川越「時の鐘」。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ライカM(Typ240)】
絞り優先AE(F8・1/250秒)、ISO200、AWB。15mmという超広角だからといって特別にデフォルメした画像を撮影しないように心がけていましたが、1枚ぐらいデフォルメさせた感じを入れてみようと思ったカットです。いつも、この「時の鐘」は縦位置で撮影することが多いのですが、さすが画角110°の15mmだと楽々横位置で入りました。手前の商店の瓦、時の鐘の木の質感、どちらも緻密に再現されています。







【写真4】スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical IIIを装着したソニーα7R。(画像をクリックすると大きくして見られます)

 引き続きソニーα7R【写真4】での撮影結果を紹介しましょう。ライカMとの違いは2400万画素に対し、ソニーα7R は3600万と高画素であることが大きな違いです。














【作例9:都庁中庭。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ソニーα7R】 絞り優先AE(F5.6・1/250秒)、+0.3EV、ISO100、AWB。(画像をクリックすると画素等倍で見られます)

【作例9:都庁中庭。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ソニーα7R】
絞り優先AE(F5.6・1/250秒)、+0.3EV、ISO100、AWB。超広角レンズというと定番の撮影場所です。とはいっても、特別に変わったオブジェが撮れるわけでなく、ごくごく自然に中庭を歩く2人の女性を狙ってみました。十分に深度内に入っていると考えてシャッターを切りましたが、歩いて行く2人をライブビューでピントを合わせで追う間に豆粒のようになってしまいましたが、拡大して見ると手前のタイルの模様、2人の女性は十分に解像しているレンズのシャープさは、おわかりいただけるでしょう。





【作例10:東京国際フォーラム天井。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ソニーα7R】 絞り優先AE(F5.6・1/250秒)、+0.3EV、ISO100、AWB。(画像をクリックすると画素等倍で見られます)

【作例10:東京国際フォーラムの天井。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ソニーα7R】
絞り優先AE(F5.6・1/250秒)、+0.3EV、ISO100、AWB。やはりこちらも超広角レンズというと定番の撮影ポイントです。ここで撮影する人のほとんどは、同じようにガラス張りの天井を狙ってのショットが多く、鉄骨の梁の交差するところを縦位置で狙ってみました。



















【作例11:東京国際フォーラムスロープ。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ソニーα7R】 絞り優先AE(F5.6・1/60秒)、+0.7EV、ISO1250、AWB。(画像をクリックすると画素等倍で見られます)

【作例11:東京国際フォーラムスロープ。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ソニーα7R】
絞り優先AE(F5.6・1/60秒)、+0.7EV、ISO1250、AWB。この建物はエレベーターで一気に最上階に上り、緩やかなスロープをゆっくりと歩いて下りるのが楽しいのです。スロープの曲線の向こうに人影がというような雰囲気を狙いましたが、手前の人物が通り過ぎるのを待ってシャッターを切ったつもりが、まだ左端に黒い影として入り込んでしまいました。それだけワイドだということです。









【作例12:フォトグラファーHさん(アーツ千代田 3331にて)。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ソニーα7R】 絞り優先AE(F5.6・1/60秒)、+0.7EV、ISO1250、AWB。(画像をクリックすると画素等倍で見られます)

【作例12:フォトグラファーHさん(アーツ千代田 3331にて)。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ソニーα7R】
絞り優先AE(F5.6・1/60秒)、+0.7EV、ISO1250、AWB。写真展会場にて、作者のHさんに正対して撮影してみました。ディストーションがないので、狭い場所でもこのようにデフォルメなく撮影できるのもこのレンズの特徴です。













【作例13:茅の輪(飯能市竹寺にて)。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ソニーα7R】 絞り優先AE(F5.6・1/60秒)、+0.7EV、ISO1250、AWB。(画像をクリックすると画素等倍で見られます)

【作例13:茅の輪(飯能市竹寺にて)。スーパーワイドへリアー15mmF4.5 Aspherical III+ソニーα7R】
絞り優先AE(F5.6・1/60秒)、+0.7EV、ISO1250、AWB。撮影位置から茅の輪までの距離はさほどないのですが、茅の輪とその向こうに見える石段と寺社の感じはきわめて自然です。ディストーションがないと、遠近感が自然に見えるのです。そしてこれだけ細かく画面配置できるのは、ライブビューで実際の写りこむファインダー像を見ているからです。











(通信販売専門)

営業時間

9:30-18:30

定休日:土日・祝日

お問い合わせ
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