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≪作例04A、8枚玉:西洋サワラの芽≫α7R II:絞りF2・1/1600秒、ISO100、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで大きく見られます)


≪作例04B、6枚玉:西洋サワラの芽≫α7R II:絞りF2・1/1600秒、ISO100、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで大きく見られます)

■絞りF2開放で、最短撮影距離の解像
 デジタルになってわかったことですが、良いレンズは、絞り開放で、最短撮影距離での画面中心はかなり高解像だということで、試してみたのがこのカットです。三脚を使って、レンズを最短撮影距離の70cmにセットしての撮影です。多少のずれは、奥行きのある被写体がカバーしてくれます。
≪作例04A、8枚玉:西洋サワラの芽≫α7R II:絞りF2・1/1600秒、ISO100、AWB
≪作例04B、6枚玉:西洋サワラの芽≫α7R II:絞りF2・1/1600秒、ISO100、AWB
 描写としては、画面中心部ですから6枚玉がやはり高解像ですが、8枚玉との差はわずかです。また、アウトフォーカス部のボケは右上の木の葉の間に見える口径食は、6枚玉の方は輪郭がしっかりと見えますが、コントラストがわずかに高いようです。しかし、どちらも大きな差はないと見て問題ないでしょう。(東京・東村山、2018.7)



≪作例05A、8枚玉:赤い着物≫α7R II:絞りF2.8・1/60秒、ISO5000、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで大きく見られます)


≪作例05B、6枚玉:赤い着物≫M9:絞りF2.8・1/15秒、ISO800、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで大きく見られます)

■ソニーα7R IIとライカM9で比較
≪作例05A、8枚玉:赤い着物≫α7R II:絞りF2.8・1/60秒、ISO5000、AWB
≪作例05B、6枚玉:赤い着物≫M9:絞りF2.8・1/15秒、ISO800、AWB
 このカットは、8枚と6枚との比較というより、CMOSとCCDの比較という感じになりました。もともとCCDとCMOSでは発色が違うというような見方をされている部分もありますが、ここではむしろ露出レベルの違いが大きかったというのが現実です。どちらも、発色はスタンダードで、ホワイトバランスはオートです。結果としてソニーはJpeg出しっぱなし、ライカはDNGで露出レベルだけをそろえました。発色は、ソニーが渋く、ライカの方が鮮やかですが、右端の壁のシャドー部の発色など違いはありますが、どちらがどうということではなく、むしろメーカー間の色づくりの違いというレベルでとらえたほうがいいのでしょう。解像感はそれぞれの画素数が違うので画素等倍で比較はできませんが、同じぐらいに拡大すると、やはりほぼ同じという感じです。(福島・二本松市、2018.7)



≪作例06、8枚玉:しめ縄≫α7R II:絞りF2.8・1/100秒、ISO100、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで大きく見られます)

●8枚玉、6枚玉でランダムに撮る
■岳温泉の裏通りで見つけた小さな祠の大きなしめ縄
≪作例06、8枚玉:しめ縄≫α7R II:絞りF2.8・1/100秒、ISO100、AWB
 こういう被写体はどこにピントを合わせるかは迷いどころです。あれこれピントを前後させた後に決めたのが、しめ縄中央上部の細い縄の結び目でした。絞りがF2.8とあまり絞っていないので、大きく拡大すると、手前太いしめ縄の手前の部分のボケが必要以上に目立ってしまうことになりました。それでもピントの合った上部の縄の結び目は十分にシャープで、背景のアウトフォーカス部のボケ具合はまったく乱れはありません。(福島・二本松市、2018.7)



≪作例07、8枚玉:成駒食堂≫α7R II:絞りF5.6・1/125秒、ISO100、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで大きく見られます)

■岳温泉の食堂
≪作例07、8枚玉:成駒食堂≫α7R II:絞りF5.6・1/125秒、ISO100、AWB
 岳温泉の「成駒食堂」。看板商品は70年もの歴史をもつソースカツ丼です。ソースカツ丼のように各地でご当地ものとしている食べ物はないのでしょう。発祥は、東京の早稲田大学近くの洋食店だそうで、大正時代に始まったというのです。そして今や、福島、長野、群馬、福井など、それぞれが「ソースカツ丼」をご当地グルメとして有名です。私は薄く切ってコンガリと揚がったカツが複数枚乗った秩父のわらじカツ丼が好きです。画質的には全体的に柔らかな描写ですが、拡大すると、しっかり解像しているのがわかります。(福島・二本松市、2018.7)



≪作例08、8枚玉:古川講堂≫α7R II:絞りF5.6・1/800秒、ISO100、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで大きく見られます)

■北海道大学キャンパスの木造講堂
≪作例08、8枚玉:古川講堂≫α7R II:絞りF5.6・1/800秒、ISO100、AWB
 7月の北大キヤンパス内での撮影。この時期の北海道は、青空でからっとしていて、実にすがすがしい天候です。正門から入って、インフォメーションセンターで地図をもらい、ぶらぶら歩いて最初に見つけたのが木造の古川講堂でした。青空と屋根の薄緑、壁面の少し濁ったペイントのコントラストが良いので、狙った1枚ですが、細部まで解像した中にも柔らかさを感じる描写です。もう1絞り絞っても良かったかもしれません。(2018.7)



≪作例09、8枚玉:ナマケグマのはく製≫α7R II:絞りF2・1/60秒、ISO2500、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで大きく見られます)

■北海道大学総合博物館にて
≪作例09、8枚玉:ナマケグマのはく製≫α7R II:絞りF2・1/60秒、ISO2500、AWB
 絞り開放のF2で、ナマケグマの鼻先にピントを合わせました。α7R IIが4240万画素ということなので、F2開放時のレンズ解像力よりカメラの解像力の方が勝っているのは、さまざまな要因を考慮すると致し方ないことです。画素数的にはA3ノビ程度に伸ばすなら、全体に柔らかではありますが問題ない描写と考えます。(2018.7)



≪作例10、8枚玉:商店の玄関≫α7R II:絞りF2.8・1/60秒、+0.7EV、ISO2500、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで大きく見られます)

■北海道開拓の村にて
≪作例10、8枚玉:商店の玄関≫α7R II:絞りF2.8・1/60秒、+0.7EV、ISO2500、AWB
 JR札幌駅から1駅の新札幌からバスで15分ぐらいの所に「北海道開拓の村」があります。ここは明治から昭和初期にかけて建築された北海道各地にあった52棟の建物を54.2haの敷地に移築復元・再現した野外博物館で、そのなかの1棟の商店の店先です。
 描写としては、やはり柔らかですが、全体的にわずかにフレアがかった印象を受けるのは、プラスの露出補正をかけたせいでしょう。直線の柱や梁が交差した画面ですが、歪曲は感じさせなく単焦点ならではの気持ちの良い描写です。(2018.7)



≪作例11、8枚玉:ししおどし≫M9:絞りF2・1/125秒、ISO160、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで大きく見られます)

■温泉旅館の玄関にて
≪作例11、8枚玉:ししおどし≫M9:絞りF2・1/125秒、ISO160、AWB
 やっとライカレンズにライカボディです。ししおどしに水(実は温泉水)が落ちる口にピントを合わせましたが、1800万画素でも撮像板の解像力の方が勝っています。それというのも1958年の時代のフィルムの解像力、プリントによる拡大は6切か4切ぐらいというわけで、鑑賞距離にもよりますが、まったく要求される解像力の基準が異なるのです。とはいっても、背景のアウトフォーカス画像のボケ具合は乱れることなく大変均質なのは素晴らしく。発色もM9はCCDですが純度の高い色を示しています。やはりこのあたりは画像処理の考え方によるのでしょう。(新潟・南魚沼市、2018.8)



≪作例12、6枚玉:機織り機≫α7R II:絞りF2.8・1/60秒、ISO800、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで大きく見られます)

■機織り機
≪作例12、6枚玉:機織り機≫α7R II:絞りF2.8・1/60秒、ISO800、AWB
 機織り機の櫛の所にピントを合わせてありますが、α7R IIの4,240万画素の画素等倍拡大で糸の部分を見ても必要十分な解像特性だと考えます。この場面でも、周辺の木枠は歪曲を感じさせない単焦点らしい素直な描写を示しています。(福島県二本松市、2018.7)


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