ここでは映画にとって重要な要素であるサウンドトラック、特に35mmのサウンドトラックについてお話します。 35mmフィルムには上の図のように、多くのサウンドトラックがあります。
光学アナログ式
(音の波形を光に変換し、それをフィルムに焼き付けて記録したもの。)
ドルビーステレオ方式
2チャンネルの音声信号を処理して、フロント3チャンネルとリア1チャンネルに分けたもの。
ドルビー・スペクトラル・レコーディング(SR)方式
ドルビーステレオ方式のノイズリダクション性能を向上させ、周波数をよりワイドにしたもの。
光学デジタル式
(音の波形をデジタル信号に変換し、それをフィルムに焼き付けて記録したもの。)
ドルビーデジタル方式
ドルビー研究所のAC-3
audio compression technology を使い、音声をデジタル信号に圧縮してプリントしたもので、フロント3チャンネル、リア2チャンネル、ウーハー1チャンネルのサラウンドシステムです。
SDDS(Sony Dynamic Digital Sound)方式
MDと同様の圧縮技術を用いた、フロント5チャンネル、リア2チャンネル、ウーハー1チャンネルのシステムです。
デジタルシンクロ式
(これは私が便宜的につけた名称です。)
dts方式
これは、タイムコードだけをフィルムに記録して、実際のサウンドトラックはCDに記録したものです。フィルムのタイムコードにあわせて、音声を再生します。圧縮率が低いため高音質です。
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