とにかくローライのニ眼レフの中では異色のカメラです。外観も少し異なって見えるのでは。まず、ニ眼レフカメラでは初めてという自動露出(EE)搭載で、それまでのマニュアルの操作がいらず、ピントをあわせてシャッターを切るだけという簡単撮影を可能にしました。2年後にはオートとマニュアルの切替が可能なマジックII型も登場します。サイドにホットシューも付属しており、これもまた、ローライのニ眼レフの中では初めてのことでした。ローライマジックのみが、ここにフラッシュガンをつけます。(他の機種ではレンズのバヨネットを介して取り付けるようになっています。ローライのアクセサリー参照) そのほかに、レンズの両脇にあるダイヤルは絞りとシャッタースピードの調整ダイヤルでしたが自動露出でその必要のないマジックでは、それぞれフォーカシング用、露出設定用になっています。 『初の自動露出付』と画期的ともいえる機能を持ちながらも、それほど好評は得られずにII型発売後まもなく製造中止となりました。 1960年発売 6×6判ニ眼レフカメラ ビューレンズ:ハイドスマット75/F2.8 撮影レンズ:クセナー75/F3.5 シャッター:シンクロコンパーMXV、B・1〜1/500秒 フィルム:120フィルム EE露出計