≪作例11≫ ダイヤモンドホテルの紋章(ソニーα7R検法焚菫をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)
≪作例11≫ ダイヤモンドホテルの紋章
ソニーα7R検MF):F1・1/640秒、ISO-AUTO 100。あえて光沢感のある金属の紋章と柵を正面から狙い、絞り開放で背後のボケを見てみました。ボケ具合はムラなく均等な感じが好印象を持ちました。(千代田区にて)
≪作例12≫ お参りの麻縄(ソニーα7R検法焚菫をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)
≪作例12≫ お参りの麻縄
ソニーα7R検AF):F1・1/8000秒、ISO-AUTO 100。F1開放でどれだけのシャープさをもつか試してみましたが、あまり現実的なシーンではありません。これならば、望遠系のレンズを使い麻縄の房をしっかりと描写させ、背後のボケを得たほうが良いわけですが、50mmF1レンズの1本勝負としては、本来ならF2程度に絞る方が良いのでしょう。何でもかんでも絞り開放で撮ろうとした弊害ですね (^_-)-☆。(川越にて)
≪作例13≫ 布袋様(ソニーα7R検法焚菫をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)
≪作例13≫ 布袋様
ソニーα7R検AF):F1・1/500秒、ISO-AUTO 100。瞳AFが作動しましたのでシャッターを切りました。一般的に布袋様は玄関に置くのですが、お金を胸に貼付けて商店の入り口に置いてありますので、お金が、入ってくるようにとのことでしょう。ここはいつも撮ってしまいます。(川越にて)
≪作例14≫ ほうずきの実(ライカM11)(画像をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)
≪作例14≫ ほうずきの実
ライカM11(RF):F1・1/1500秒、−1.7EV、ISO-AUTO 64、AWB、手持ち撮影。夕暮れの新宿を歩いていたら、ほうずきの実が風に飛ばされて階段の脇でころころと動き回っていましたので、拾い上げて西日の当たるツツジの植栽の上に置いて撮影してみました。−1.7EVの露出補正をかけていい感じに仕上がりました。拡大するとほうずきの質感が良い感じで描出されています。近接時の深度の浅さと前側後ろ側のボケ具合がわかります。(新宿高層ビル街にて)
≪作例15≫ LEDのイルミネーション(ソニーα7R検法焚菫をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)
≪作例15≫ LEDのイルミネーション
ソニーα7R検MF):F1・1/30秒、ISO-AUTO 200。このカットをすばらしいと思うかどうかは好みの問題ですが、昨今の傾向としては、さまざまな形のボケ具合を楽しむ傾向が強いのです。この場面ではピントを外した部分ではコマ収差が満開といったところで、大きく伸ばすと中心から周辺に拡散していくその変化を楽しめます。これは標準大口径レンズならではの妙味であって、私の実写経験からしても100万円を超えるものでも発生するのです。(恵比寿ガーデンプレイスにて)
≪作例16≫ 口径食を見てみました(ソニーα7R検法焚菫をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)
≪作例16≫ 口径食を見てみました
ソニーα7R検MF): F1・1/200秒、ISO-AUTO 100。特に暴れているわけではなく、中央の真円から左右・対角方向にレモン形に移行していくのもこの種のレンズのつねです。(新宿にて)
■ノクトン50mmF1 Aspherical を4機種のボディで比較検討した結果は
大雑把に言ってしまうとこの種の大口径レンズは、絞り開放ではふわっとした描写で、絞ると普通のレンズになるというのと、絞り開放からピシッとした写真が撮れるレンズに2分されると思うのです。その点においては『コシナ・フォクトレンダー・ノクトン50mmF1 Aspherical VM』は後者のレンズに属するといえるでしょう。今回の撮影は一部を除き、ほとんどが絞り開放のF1で撮影しました。本来の撮影では被写体によってはある程度絞り込んでも良いのですが、作例ではひたすら絞り開放で通しました。
今回のレポートでは、写真仲間のTさんからタイミングよく「ライカM11」が持ち込まれたことにより、ライカMマウントはユニバーサルマウントとして考えてよいのかということをチェックポイントに加えたために、ボディはライカM11、ライカM9、ソニーα7R検▲縫灰Z7の4機種を結果として使用しました。これは、同じ6000万画素の裏面照射型CMOSで、ノクトン50mmF1 アスフェリカルを使ったときにソニーα7R犬箸倭螳磴呂△襪里ということと、バックフォーカスが短くなったことからミラーレス機として画素数はわずかに少ないですがニコンZ7を加えてどちらの描写特性が良いのかということも調べました。このためには、被写体を同一にして複数のボディとレンズの組み合わせでチェックしましたが、各機種のコンディションなどがあり、明確には断定できませんがノクトン50mmF1アスフェリカルはライカMマウントでありながら、各社のミラーレス機で使われることを視野に入れて設計されたのではとの結論に至りました。
これは交換レンズメーカーとしては当然のことで、フルサイズのマウント径としては各社マウント径の中で最も寸法の小さいライカM(43.9mm)に合わせながらも、ミラーレス機の特性に近づけて光学系全体を撮像面側に約3mm寄せたと考えました。
最近、ミラーレス機は各社ともフラッグシップ機は高価で機能も上がり、私が性能を検討するにはそろそろ限界かなと思っていた時に、写真仲間のMさんから「ノクトン50mmF1アスフェリカル」が持ち込まれ、さらにそのテスト中にTさんから「ライカM11」が持ち込まれて、すべて実写はやり直しました。それでも、どちらも発売されたばかりの機材で興味と注目度は大であるわけですが、長期にわたり私に貸し与えてくれたわけですから感謝の気持ちでいっぱいです。(^_-)-☆