【写真3】β機(Leica S Type6)と左:バリオエルマーS30〜90mm F3.5-5.6、右:スーパーエルマーS24mmF3.5(写真をクリックすると拡大されます)
【写真4】バリオエルマーS30〜90mm F3.5-5.6 ASPH. (写真をクリックすると拡大されます)
今回2012年フォトキナで発表されたライカS用の新レンズは、ライカVario-Elmar-S 30〜90mmF3.5-5.6 ASPH.、ライカ Super-Elmar-S 24 mmF3.5 ASPH. super-wide、ライカTS-APO-Elmar-S120mmF5.6 ASPH. tilt/shift lensの3本だった。現場にはこの3本があったが、簡単に写せることからバリオエルマー30〜90mm F3.5-5.6とスーパーエルマーS24mmF3.5の2本を使ってみた。
ボディはβ機(Leica S Type6)だということで、AFは使えなく、露出もマニュアルで行った。【写真3】に示すように、左がバリオエルマーS30〜90mm F3.5-5.6であり、右がスーパーエルマーS24mmF3.5である。
【写真4/バリオエルマーS30〜90mm F3.5-5.6】撮影焦点距離:90mm、絞り:F9、シャッター速度:1/125秒、ISO感度100、大型ストロボ1灯使用。焦点距離30〜90mmはライカSの場合は、35mmフルサイズよりも約60%大きい45×30mmのCCDでが使用され、35mm判換算で約26〜79mm相当の画角になる。ピント合わせはマニュアルであるので、最望遠側の90mmに設定し、バランスのいいところまで接近しピントをわずかに前後させて3枚ほどシャッターを切ったうちの1枚である。クリックして画素等倍まで拡大してみると、十分シャープであることがわかる。中判デジタルカメラの実力といったところだろう。撮影後の画像データは、7,488×4,976ピクセルで、3,750万画素となる。
【写真5/スーパーエルマーS24mmF3.5】撮影焦点距離:24mm、絞り:F9、シャッター速度:1/125秒、ISO感度100、大型ストロボ1灯使用。焦点距離24mmはライカSの場合は、35mm判換算で21mm相当の画角になる。21mm相当の画角でクローズアップはないだろうということで、全身を撮影することにしたが、十分なワークスペースがないためにご覧のようになってしまった。撮影場所の関係もあり、十分な明るさが確保されていなかったので、ピント合わせに自信がなく、おおよその見当でえいっとばかりに3枚ほどシャッターを切ったが、残念ながら顔というか目にピントを合わせることができなかった。それでもまったくの的外れではなく、モデルさんの右手あたりと、その左右の衣服にピントがきている。よく拡大すると、その衣服のピントが合ったところはモアレが発生している。だからといって、ことさら問題にすることではなく、どのような寸法で使うかなどにもよるが、ソフト的にもモアレ除去は可能なはずだ。