【写真1】(写真をクリックすると拡大されます)
■Leica M9+Summicron35mmF2
【写真1、作例1】
ライカM9は、ライカ判フルサイズ(36×24mm)1,800万画素のコダック製CCDを搭載したレンズ交換式の光学式レンジファインダー機で、2009年に発売されました。レンズは1970年製のズミクロン35mmF2。4群6枚構成で、ズミクロン35mmとしては第2世代モデルです。画質には関係ありませんが、絞りリングにレバーが付いた、いわゆる角付(つのつき)きというモデルです。1970年製のレンズが最新のボディで付くところがライカのおもしろさであり、魅力であるわけです。
【撮影データ】絞りF5.6・1/1000秒、ISO160、AWB、撮影:2013/03/23
【作例1】(写真をクリックすると拡大されます)
【写真2】(写真をクリックすると拡大されます)
■Leica M9+Summarit-M35mmF2.5
【写真2、作例2】
前項と同じライカM9ボディですが、レンズを変えたらどうだろうか、というのがこの組み合わせです。ズマリットM35mm F2.5は、2007年に販売が開始されましたが、ライカの交換レンズとしてある、ズミルックス35mmF1.4やズミクロン35mm F2と異なり、F2.5と最大口径比を抑えた新しいシリーズです。レンズ構成は4群6枚ですが、普及タイプのためか、すべてを球面レンズで構成していますが、ボケがムラのない素直な感じがして、僕的には好きなレンズです。
【撮影データ】絞りF5.6・1/1000秒、ISO160、AWB、撮影:2013/03/23
【作例2】(写真をクリックすると拡大されます)
ズミクロン35mmと比較すると明らかにズマリット35mmのほうが高画質です。しかしこれはデータ上の画素等倍で見たときの画質であり、A3ノビプリントではよほど近づいて見ない限りは、その判別は難しいかもしれません。
【写真3】(写真をクリックすると拡大されます)
■Leica M monochrom+Summicron35mmF2
【写真3、作例3】
デジタルなのにモノクロ専用機である「ライカMモノクローム」が発売されたのは2012年5月でした。ボディには、ライカとか赤色ロゴマークとか一切刻印されていなく、機種名もアクセサリーシューの右側に小さく入っているだけで、高級感あふれる、趣味性の高いデザインに仕上げられてます。カラー撮影できるM9とモノクロ専用のMモノクロームは5212×3472ピクセル(18メガピクセル)と同じ画素数ですが、モノクロ写真を得るのに、M9でカラー撮影して、撮影データをグレースケール化するか、レタッチソフトでモノクロ化したのと比較すると、最初からモノクロ専用機であるMモノクロームのほうが、バイヤー配列されたRGBのカラーフィルターがない分だけ高画質なのです。
どれだけMモノクロームが高画質なのかは、同じ画素数のM9でズミクロン35mmF2で撮影したカットと見比べてください。厳密に見るには、Mモノクローム+ズミクロン35mmF2とM9+ズミクロン35mmF2のカットをA3ノビにモノクロプリントして比較してください。
【撮影データ】絞りF5.6・1/2000秒、ISO320、AWB、撮影:2012/10/20
【作例3】(写真をクリックすると拡大されます)