【作例11:ひまわり畑】焦点距離53mm、プログラムAE、F10・1/400秒、ISO AUTO 200、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)
●作例11:ひまわり畑
津軽市木造付近を車で走っていて突然現れた小ぶりな花のひまわり畑です。とくに観光名所ではないようですが、簡単な高見台、迷路なども作られていましたから、地域おこしのひとつなのでしょう。プログラムAEで絞りF10と絞られていますが、ずばりピントを合わせた花の描写は高画素タイプならではのもので、緻密で高解像な描写を示していますが、背後のアウトフォーカスした花はボケにクセもなく素直で柔らかな描写です。
≪撮影データ≫焦点距離53mm、プログラムAE、F10・1/400秒、ISO AUTO 200、AWB
【作例12:イカの天日干し】焦点距離73mm、プログラムAE、F7.1・1/200秒、ISO AUTO 100、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)
●作例12:イカの天日干し
青森県鰺ヶ沢の焼きイカ店「七里長浜きくや商店」で飼われている秋田犬“わさお”は観光客に人気です。訪れた時も午前中の早い時間でしたが、すでに見物客が大勢いました。聞くところによると、きくや商店の人気スポットは、わさお、イカの天日干し、群生するカゴメとネコだそうです。当日は曇天でしたので、青空にイカがというという連想とは異なりましたが、斜めからアップした1枚です。斜めからの撮影ですので大きく拡大するとピントが見えにくくなりますが、それでも中央部合焦ポイントのイカの皮は微細に生々しく再現されています。
≪撮影データ≫焦点距離73mm、プログラムAE、F7.1・1/200秒、ISO AUTO 100、AWB
【作例13:きくや商店のカモメ】焦点距離105mm、プログラムAE、F11・1/500秒、ISO AUTO 100、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)
●作例13:きくや商店のカモメ
きくや商店の倉庫の屋根にたたずむカモメです。人のいる近くに多数のカモメが群れているのは少ないそうで、テレビ番組の珍百景でカモメが大量にくる店として紹介されたそうです。そのカモメに餌をあげる瞬間の写真もたくさん撮りましたが、飛び立ったカモメの向きがてんでばらばらでまとまりがないので、屋根の上にとまっているカットを選びました。拡大して見るとカモメの顔は怖いのです。天候は、曇天でしたが十分に明るいため、ISO 100でF11・1/500秒という露出でしたが、デジタル時代のプログラム露出にしてはF11と絞り込まれるのは珍しく、レンズの回折補正がONに設定されているかなとも思うのですが、OFFにしたのと比較はしていませんので、あくまでも僕の推測の範囲です。
≪撮影データ≫焦点距離105mm、プログラムAE、F11・1/500秒、ISO AUTO 100、AWB
【作例14:ペンタックスファンの工藤さん】焦点距離45mm、プログラムAE、F8・1/400秒、ISO AUTO 200、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)
●作例14:ペンタックスファンの工藤さん
わさおプロジェクトのチーフリーダー工藤健さんは、子供の頃からペンタックスファンで、わさおの写真はペンタックスの一眼レフで10万枚以上撮影したそうです。持参カメラがK-1でしたので、話しかけられました。本来ならわさおをと思いましたが、わさおに相手にされませんでしたので、工藤さんを掲載です。わさおはひだりのポスターに写っています。工藤さんに声をかけ、振り向きざまにシャッターを切りました。描写はいかにもペンタックスらしい精緻な写りです。
≪撮影データ≫焦点距離45mm、プログラムAE、F8・1/400秒、ISO AUTO 200、AWB
【作例15:五能線普通列車】焦点距離105mm、プログラムAE、F8・1/250秒、ISO AUTO 100、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)
●作例15:五能線普通列車
きくや商店の脇を五能線が走っています。鯵ヶ沢駅の時刻表を調べると、15分ほど待つと、上り、下りの2本の列車が通ることがわかりましたので、さっそく鉄道カメラマンに変身することにしました。撮影にあたっては、連写モードHに設定して行いました。レンズの105mmという焦点距離では少し物足りなく、200mmぐらいあるといいなと思った次第。
≪撮影データ≫焦点距離105mm、プログラムAE、F8・1/250秒、ISO AUTO 100、AWB
【作例16:緑のハーモニー】焦点距離28mm、プログラムAE、F7.1・1/200秒、ISO AUTO 200、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)
●作例16:緑のハーモニー
鯵ヶ沢町のはずれに、日本一の大イチョウと書かれた集落があり、近寄ると確かに巨大イチョウで緑の葉が茂っていますが、イチョウはやはり黄葉の頃がベストだと思うのでパス。さらに集落の中に進むと、畑の中にあるいくつかの小屋が屋根から壁まで、すべてペンキで青く塗られているのです。もっと奥へ行くと、しっかりと実を付けた緑の稲穂の向こうに、こんどは緑に塗られた3軒の小屋を見つけました。緑の稲穂に、緑の小屋と緑の森、同じ緑でもまったく違う色なのですが、微妙な違いがしっとりと自然の中に溶け込んでいるのです。この集落の人々はどのような色彩感覚をもっているのだろうかなどと考えながら、自然の色彩と調和した緑に塗られた小屋を自然の一部としてとらえるように広角側で撮影しました。画面の平坦性も良く、稲穂は拡大してもきれいに分離描写されています。
≪撮影データ≫焦点距離28mm、プログラムAE、F7.1・1/200秒、ISO AUTO 200、AWB
【作例17:青池】焦点距離28mm、プログラムAE、F3.5・1/50秒、−0.7EV補正、ISO AUTO 400、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)
●作例17:青池
世界遺産でもある青森県白神山地にある十二湖のなかの1つで、ブナの自然林に囲まれて、最も神秘的で美しいとされるのがこの青池です。青沼の色は、見る角度と光線の具合などによって色が変わります。今回の旅行は、天候がいまひとつすぐれず、帰る前日の午後に訪れた青池で、到着と同時にどうにか日が差しました。そのチャンスを逃さないようにと撮影しましたが、光がスポットのように差したカットは露出補正をマイナス側に0.7かけましたが、その部分が飛んだ感じになりました。結果としてはハイライトからシャドーまである幅広い階調の写真となっています。池の上に白いものが輝くように浮いているのは、何かの花弁のようです。幻想的な青色に加え、まるで光の粒のような神秘さを加えてくれました。
≪撮影データ≫焦点距離28mm、プログラムAE、F3.5・1/50秒、−0.7EV補正、ISO AUTO 400、AWB
【作例18:艫作埼灯台】焦点距離105mm、プログラムAE、F11・1/500秒、−0.3EV補正、ISO AUTO 200、AWB(画像をクリックすると画素等倍まで拡大して見られます)
●作例18:艫作埼灯台
青森県西津軽郡にある黄金崎不老ふ死温泉の近くにある艫作埼(へなしさき)灯台です。今回の旅行では、数少ない青空を入れられた写真です。やはり写真はこうありたいと思うのですが、限られた日程での撮影ですから、雨に降られなかっただけでも、まだ幸いだと思うのです。温泉旅館前の海岸にある混浴の露天風呂からは、日本海に沈む夕日を見ながら入浴ができるということですが、日帰り客の入浴ではむりのようです。
≪撮影データ≫焦点距離105mm、プログラムAE、F11・1/500秒、−0.3EV補正、ISO AUTO 200、AWB