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【作例6:通常撮影】HDペンタックスDA 15mmF4 ED AL Limited、プログラムAE、絞りF4・1/50秒、+0.7EV、ISO200、AWB、ローパスセレクター:OFF、手持ち撮影。(画像をクリックすると、画素等倍にして見られます)

【作例7:通常撮影】HDペンタックスDA 15mmF4 ED AL LimitedプログラムAE、絞りF7.1・1/250秒、−0.7EV、ISO200、AWB、ローパスセレクター:OFF、手持ち撮影。(画像をクリックすると、画素等倍にして見られます)

【作例6:通常撮影】HDペンタックスDA 15mmF4 ED AL Limited、プログラムAE、絞りF4・1/50秒、+0.7EV、ISO200、AWB、ローパスセレクター:OFF、手持ち撮影。
 焦点距離15mmというと、APS-CのK-3 IIでは22.5mm相当の画角となり超広角レンズになります。
 今回のK-3 IIの使用では、早々にリアル・レゾリューション・システムの結果がでましたので、せっかくの超広角レンズで少し遊んでみようとなり、6月の2-3日に国際見本市展示場で開かれた”PHOTONEXT” へ持参し、さまざまな場面を記録しました。そのときお昼をご一緒した、写真仲間の神原武昌さんの顔をアップで撮影させてもらいました。絞り開放での近接ですが、解像も高く、前景・背景のボケも自然です。もともと神原さんはペンタックスK-3のユーザーであり、ペンタックスは良く写るよね、とか話しながら撮影したうちの1枚です。後日、ご本人には撮影データを差し上げましたが、大変満足されていました。まずは、拡大してご覧ください。

【作例7:通常撮影】HDペンタックスDA 15mmF4 ED AL LimitedプログラムAE、絞りF7.1・1/250秒、−0.7EV、ISO200、AWB、ローパスセレクター:OFF、手持ち撮影。
 せっかくの超広角レンズですので、何か効果的なカットはないだろうかと探したのが、新宿西口地下広場の開口部から夕闇迫る時間に高層ビルをねらってみました。中央の白いビルの背後に日が沈むところで、見た目には美しい逆光なので、マイナスの露出補正を加えてみましたが、残念ながら見た目のままには写りませんでした。ピントは画面中央下右の樹木の葉の部分に合わせましたが、焦点距離が15mmと短く、絞りF7.1であることから、背景のビルも含めて深度内に十分入っているようで、必要十分な解像特性だと思いました。





●高画質マルチショットの今後
 オリンパスに引き続き、ペンタックスの高画質処理システムカメラの使用を終えて、今回は実に簡単に結論がでたので、まずはほっとしました。というのも、あまりに結果が微妙では困るのです。そこで思ったことは、もしオリンパスOM-D E-M5 MarkIIの“40Mハイレゾショット”で、今回のペンタックス同様にマイクロフィルムのチャートを写していたらもう少し明快な結果が出たのではないかと思ったのです。それというのも、言い訳するわけではありませんが、オリンパスの発表と同時にとある風景写真家の先生が、「すごい!10万円のデジタルカメラで4000万画素の風景写真が撮れるのだ」と書かれているのを見て、え! ハイレゾショットの撮像原理からいってそれはむりではないでしょうかということで、いつもの英国大使館の正面玄関を撮って、建物は撮影できても、草木は風に動いて使えないという結論がでて、自然界を対象にした風景写真、幅広くいえばネイチャーフォトにはやはり使えないという確証を得て、それで安心してしまったのです。
 ところが、今回のペンタックスでテストチャートを写した場面から明らかなように、写り込んだ通常被写体だけからその違いを認識するのにはかなりの困難が伴うのです。もし、オリンパスで解像力チャートを撮影していたら、もう少し別な形で解像限界をペンタックスのように数値表現できたのではないだろうかと悔やまれるわけです。ただどちらも高画質処理の成果は十分に確認できたわけですから、まずまずでした。いずれにしましても、両機種ともマルチショットであるために静止物しかねらえないのも事実です。その用途は静止物である商品の撮影、標本撮影など微細な再現を必要とされる分野では十分に有効なものだと思うのです。
 しかし、過去の歴史で明らかなように、マルチショット、スキャニングショットの技術は、あくまでも派生の技術であって、最終的にはワンショットであるのが本来なわけです。ペンタックスもオリンパスも基本撮影モードの部分ではもともと十分な画質であるので、その部分を進化させるような技術であると、さらに利用価値は高まると考える次第です。
(2015.06)


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