【写真4】(写真をクリックすると拡大されます)
■Leica M monochrom+Summarit-M35mmF2.5
【写真4、作例4】
同じ「ライカMモノクローム」ボディにズマリット35mmF2.5を装着しての結果ですが、こちらのほうがの高画質であるのは、ライカM9の場合と同じです。ただ同じ画素数でも、M9よりどのくらいMモノクロームのほうが良いのかとなると、なかなか難しく、1.6倍くらいと僕は計算しています(第十五回「ライカMモノクローム」の画質をチェック)。この差はやはりA3ノビに拡大プリントしたレベルでは、かなり近づいてみなければわかりません。A3ノビとはいままでの写真サイズでいうとおおよそ半切相当で、こじんまりした趣味の写真展に展示するには、必要十分な寸法といえましょう。フィルムカメラの時代には、6切か4切程度に伸ばして、十分に台紙のスペースをとって、額装してファインプリントとして展示するというのが一般的でしたが、デジタルの時代になって、全紙、全倍相当はあたりまえ、果ては1.2m幅、全長1.8mというような大伸ばしプリントも頻繁に見るようになりました。高画素タイプのカメラはこのメートル幅あたりで、画素数、レンズなど画質の違いが効いてくるというわけです。
【撮影データ】絞りF5.6・1/2000秒、ISO320、AWB、撮影:2012/10/20
【作例4】(写真をクリックすると拡大されます)
ライカMモノクロームが、どれだけの実力を持つか、RGBバイヤー配列フィルターをもつM9との比較は歴然でした。ここでは使いませんでしたが、Mモノクロームと同時にでたAPO Summicron-M50mmF2 ASPH.を使えば、さらに高解像な画像が得られることは間違いないでしょう。
【写真5】(写真をクリックすると拡大されます)
■Leica M(Typ240)+Summicron35mmF2
【写真5、作例5】
「ライカM(Typ240)」が発表されたのは、2012年のドイツ・フォトキナでした。2,400万画素のCMOSセンサーを搭載し、ライブビューでピント合わせができるのです。もちろんライカM3以来の光学式距離計は組み込まれています。またファインダーの視野枠も、本機から電気的な表示になって、色も黄色と赤を切り替えられるようになりました。電源を入れないでファインダーをのぞくと視野枠が表示されないので、一瞬あれっという感じになりますが、考えてみればデジタルカメラですから、電源が入っていなければ正しく表示できないのも納得いくわけです。
【撮影データ】絞りF5.6・1/1000秒、ISO200、AWB、撮影:2013/03/23
【作例5】(写真をクリックすると拡大されます)
まずライカMでの撮影はズミクロン35mmF2を付けて行いました。M9と何が一番違うのかとなりますが、1,800万画素のCCDと2,400万画素のCMOSセンサーがまず違うとなりますが、モニター上の画素等倍で見る限りは、あまり変わりはありません。もちろんA3ノビプリントプリントも大きく変わりません。考えるにM9とMの解像度よりレンズの解像度が劣っているので全体のレベルを下げているのかも知れません。
【写真6】(写真をクリックすると拡大されます)
■Leica M(Typ240)+Summarit-M35mmF2
【写真6、作例6】
同じ「ライカM(Typ240)」のボディでレンズを変えてみたらということです。M9とMの比較はモニター上の画素等倍で見ると、ズマリット35mmF2.5の場合には明らかにMボディのほうが高解像に見えるのです。ズマリット35mmF2.5の解像力が高いので、M9とMの基本的な画素数の違いが、画質の差になって表れたのでしょう。
【撮影データ】絞りF5.6・1/1000秒、ISO200、AWB、撮影:2013/03/23
【作例6】(写真をクリックすると拡大されます)