【写真7】(写真をクリックすると拡大されます)
■Nikon D800E+AF Nikkor35mmF2D
【写真7、作例7】
D800Eがでて、少したってからやっと手に入れ、テスト撮影したときの画像です。大変シャープで、さすが高画素という感じがしました。ただ、このようにシャープな画像が撮影できるのはシャッターを切ったカットすべてでなく、時々という感じでした。いろいろ調べた結果、AFがボディ側駆動のカプラー方式の場合にバラツキが出ることがわかりました。このような問題を防ぐためには、レンズ内駆動のSWM(超音波モーター)式のGタイプレンズを使えばいいということです。その後、ある程度使ってわかったことですが、このカプラー方式のAFレンズの場合にはマニュアルフォーカスで撮影すれば合焦の確度が高くなるような気がしました。
【撮影データ】絞りF5.6・1/800秒、ISO100、AWB、撮影:2012/06/01
【作例7】(写真をクリックすると拡大されます)
このデータを使って、A3ノビにしたプリントは、描写に緻密感があって、見たほとんどの人がいいレンズだといってくれました。やはり高画素カメラはプリントに効いてくるという感じが正直しました。ただしプリンターは高解像度タイプのプロ用インクジェットプリンターです。
【写真8】(写真をクリックすると拡大されます)
■Nikon D800E+AF-S Nikkor24〜70mmF2.8G ED
【写真8、作例8】
そこでニコンお奨めのGタイプレンズで撮影してみました。焦点距離は、AFニッコール35mmF2Dとそろえるためにズーム域は35mmに設定しました。
撮影日時が異なるので、結果は微妙に異なるかも知れませんが、画質的にはモニター上の画素等倍で見る限りは同じ絞り値でも、AFニッコール35mmF2Dのほうが高解像のような感じがします。まったく同じボディを使っていますので、ズームと単焦点レンズの微妙な差かもしれません。もちろんA3ノビのプリントレベルではその差はほとんどわかりません。
【撮影データ】絞りF5.6・1/500秒、ISO100、AWB、撮影:2013/02/05
【作例8】(写真をクリックすると拡大されます)
ニコンD800/D800EのHPでダウンロードできる「D800/D800Eテクニカルガイド」によると、撮影にあたっては、1)三脚を使用、2)ミラーアップしてライブビューを使用、3)絞りすぎないように、4)高感度ノイズ低減をしないなどが、撮影時の注意点としてあげられています。高画素一眼レフの使い方の難しさを知らされました。
【写真9】(写真をクリックすると拡大されます)
■Canon EOS KissX7+Canon Zoom Lens EF-S18〜55mmF3.5-5.6 IS STM
【写真9、作例9】
一眼レフが大きく重いといわれ、結果としてミラーレス機の普及が促進したわけですが、キヤノンはミラーレスのキヤノンEOS Mを投入しましたが、もう1つの答えがAPS-C判で1800万画素CMOSを搭載した、小型のEOS Kiss X7を発売したことです。ミラーレスと一眼レフは小型・軽量を別にして、何が一番違うのかということになりますが、ミラーとプリズムがないためにAFの方式が違うのです。一眼レフの基本AF方式は位相差検出方式で、ピント合わせで前ボケ・後ボケが認識できそれだけピント合わせが速いということになります。また、ミラーレスや一眼レフのライブビュー撮影はコントラスト検出が基本で、俗にいう山登り方式であって、行ったりきたりを繰り返し徐々に幅を狭めてピントを合わせるのです。
標準レンズは非球面を採用した11群13枚構成で、手ブレ補正機構搭載し、35mm判換算で29〜88mm相当をカバーする小型・軽量の標準ズームです。新タイプの6群ズームにより、最大撮影倍率は望遠側で0.36倍の近接ができます。
【撮影データ】絞りF5.6・1/1000秒、ISO100、AWB、撮影:2013/06/15
【作例9】(写真をクリックすると拡大されます)
撮影結果からすると立派なもので、レンズの解像力も必要十分で1,800万画素をフルに生かした解像度が得られています。同じ焦点距離・F値のEOS M用のズームレンズもありますが、光学系は11群13枚と同じでも、別の光学系となってます。EOS Mの撮影結果と比較しますと、EOS Mのほうは発色が鮮やかだと思われるかもしれませんが、EOS kissX7の撮影が梅雨の合間の晴天のためこのようになりました。レンズやカメラのせいではありません。