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までドウゾ!

コニカとミノルタが合併したニュースは昨年のことでしたが、そういう会社の合併というのは世の中には多いのでしょうが、私の関係するカメラ業界ではあまり聞いたことがないので、あの時はかなり吃驚しました。
あれから年度が変わって、満を持してフォトキナで発表されたのが、コニカミノルタα7デジタルカメラです。
世界で最初のCCDを光路内で動かす新機構で、今までブレ防止レンズをそれぞれに買わなければならなかったというのが、デジカメの一眼レフのボデイだけで用が足りるというのはそのアイデアからしてもコストパフォーマンスからしても大したものだと思います。

さて、今回、話題にしたいのは「カメラブランドの温故知新」の問題点です。
銀塩時代のコニカとミノルタの銘機は沢山愛用しました。
私の経験からしても、コニカには「生きているファインダー」と呼ばれたレンズシャッター式のコニカ3Mがあり、これはその金属製ボデイの仕上げが完璧な工芸品でした。他にはコニカプレスがあります。6X7サイズのレンズ交換式のプレスカメラで、20年前にニューヨークに持参して愛用しました。同時代のカメラにはモータードライブ内蔵機で薄いパンケーキタイプのレンズの40ミリレンズの付いたコニカFS−1もフットワークの良いカメラでした。
最近で忘れれない銘機にはライカMマウントのヘキサーRFがありますね。

一方のミノルタにも私の愛機が沢山あります。まず、戦前は昭和15年に造られたミノルタフレックスオートマットは優秀な二眼レフで、オーバーホールしてまだ使っていますし、その系統のミノルタオートコードは無論現役ですし、ミノルタSR1はブラック仕上げのグリーンコーテイングのヤツを愛用。最近に(とは言え30年前ですが)なってからはライツミノルタCLや、ミノルタCLEは欠かせないスナップの道具です。

トラッドな伝統を重んずるコニカと、技術のミノルタというのが私のそれぞれの会社への思い入れでしたが、その2社が合体すればこれは優秀なカメラが出来ますね。
その意味ではコニカミノルタの将来は明るいと思います。
ただ、問題はそのネーミングなんですね。
新製品のデジタル一眼レフを見て、「あれ、何か違うな、、、」と思ったのは私だけでしょうか。カメラのロゴというのは、それを見ただけでそのカメラのブランドが一瞬に読めるものでないとダメです。
しかし、コニカミノルタはちょっと息切れがしますね。他にダブルブランドで成功している会社にはジエット機のエンジンで有名なプラット・アンド・ホイットニーがあります。そのようにコニカ・アンド・ミノルタの方が「トムとジエリー」みたいで、むしろ言いやすいのですが、これはまあ英語圏での話です。
ドイツのアリフレックス(有名な映画カメラの会社)は最初はアーノルドさんとリヒターさんの会社でしたが、後年、それではわかりにくいというので、アリ(アーノルド・ウント・リヒターの略)になりました。

ですから、いっそ「コミカ」か「ミノニカ」にはならないのでしょうか?
もっとも例の銀行の統廃合で、私などはUFJも、りそなも、みずほも前はどういう銀行なのか分からないので、そういう難しいネーミングに比較すれば、まだましかも知れません。

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